オークパークギャラリー〈ルネ・ラリック ガラスアート展示室〉は、
2002年に高齢者向けアパート・オークパークのオープンと合わせて開館いたしました。
ルネ・ラリックが生きたアール・ヌーヴォーからアール・デコの時代は、経済が拡大する中で、
これまでの社会構造や価値が徐々に崩れ、
大衆化やリベラルな価値観が台頭しつつある激動の時代でした。
それは新しいものへの可能性を求める期待感と変化するがゆえの不安感が交錯する、
渾沌としたエネルギーが充溢する時代でもありました。
ラリックの作品にはこのような時代精神が反映され、精緻な曲線や幻想的で魅惑的な造形美、
さらに革新性や洗練された感性が感じられるデザインが数多く見られ、
私たちに心地よい緊張感を与えてくれます。
一方でラリックは自然主義者であるとともに、日本の文化や芸術にも深い関心をよせ、
植物や動物、昆虫など私たち日本人の感受性と共感する多くの自然の美しさを表現し、
日本のラリックファンの眼を愉しませてくれています。
当ホームページでは、このようなラリックのご紹介とオークパークギャラリーのご案内をさせていただいております。
暫しの間、愉しんでいただければ幸甚です。
また津山口にありますオークパークギャラリーの方へも、
最寄りにお来しの折はぜひ一度来館いただき、
実際のガラスアート作品をご鑑賞いただきますよう、心よりお待ち申し上げます。
財団法人 江原積善会
理事長 江原 良貴
|