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前期・宝飾工芸家としてのラリック

ラリックは1860年、
シャンペンやランスのカテドラルで有名な
フランス・シャンパーニュ地方の
小さな町に生まれました。

幼少時をシャンパーニュの田園生活の中で育ったラリックは、
12歳でパリの学校に入学。
16歳からは装飾美術学校などの夜学に通いながら、
貴金属細工師ルイ・オーコックに弟子入りし、
基礎的なデッサンなどとともに工芸的な技術を磨いていきます。

既に在学中からデザイン賞をとるなど、
才能の豊かさを認められつつあったラリックは、
22歳でフリーの宝石デザイナーとなり、
26歳で宝石デザイナー・宝石商として独立していきます。
この時、時代は以後の社会に大きな影響を与えていく
アール・ヌーヴォーがまさに発酵していく時でもありました。
ラリックは、このアール・ヌーヴォーの波の中で
宝飾工芸家としての地位を固めていきます。

ラリックの宝飾デザインは
「オリエントやエジプトに発想をもったより造形的装身具であった。
水の精、人魚、キマイラ(獅子頭羊身竜尾の伝説獣)、飛竜などをかたどったり、
植物的な曲線をもったなかに
金やエナメルで草花文などをあしらったりしている。
そこには優雅なものの中に繊細さがあり、
華美ななかに妖艶さがあった」と言われています。

ラリックのつくる作品は、
これまで主役であったダイヤモンドなどの宝石を
宝飾のための1つのオブジェととらえるなど、
それまでの宝飾の常識を打ち破る斬新なものでした。
「アール・ヌーヴォーの勝利」と謳われた
1900年のパリ万国博覧会への出品で、
ラリックの作品は大好評を博し、
彼の作品は各国の美術館やコレクターが先を競って
買い求めたと言われています。

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